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UCバークレーはどんな大学?「パブリック・アイビー」の一つして知られる名門大学の魅力を解説

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12 5月 2016
UCバークレーはどんな大学?「パブリック・アイビー」の一つして知られる名門大学の魅力を解説

カリフォルニア大学バークレー校、通称“UCバークレー”という大学名は、みなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

近年では、難関公立大学の集まりである「パブリック・アイビー」に数えられ、アイビー・リーグと肩を並べるほどの名門大学として知られています。学術ランキングでは、日本の大学は軒並み50位を下回る中、UCバークレーはここ直近5年もの間、10位以内のトップの座を維持しています。

しかし、世界大学ランキングが高いといっても、いまいち大学のすごさ、難しさ、魅力は分からないもの。

今回は、UCバークレーの特徴から進学する際のポイント、入学に必要な条件などについて書いていきたいと思います。

||目次||

1. UCバークレーの特徴

2. UCバークレーの学部

3. 学費と奨学金について

4. UCバークレーへの入学条件

5. まとめ

 

1.UCバークレーの特徴


UCバークレーの特徴

 

場所

カリフォルニア州のバークレー市に1,868年に設立された州立大学です。キャンパスの敷地面積は、1,232エーカーあり、東京ドームに置き換えると107個分に相当します。サンフランシスコまでは地下鉄を使えば25分ほどの距離であり、すぐに都心部に出ることができます。近くには、シリコンバレーがあり、IT系やコンピューター分野の研究にも力を入れています。

 

学生数

学生数は約26,000人在籍していると言われ、男女比率は、男性が48%、女性が52%と女性の割合が多いです。留学生の割合は少なく、3~5%といわれています。

 

国内での位置付け

カリフォルニア大学システム(UCシステム)の中でも最も歴史の古い大学で、「パブリック・アイビー」にも含まれる公立名門大学として知られています。世界大学学術ランキング(2015年)では4位、THE世界大学ランキング(2015年)で6位と高順位に位置しています。

また、文武両道で知られておりノーベル賞受賞だけでなく多くのアスリートやメダリストを輩出しています。シリコンバレーから程近いこともあって、多数のIT・コンピューター系企業から出資を受けて研究・開発を行っています。UNIXシステムもUCバークレーの研究室で開発されました。

 

難易度

アメリカの州立大学の中でも最難関と言われています。合格率は18%と低めです。他の大学と比べても、高い学力を前提にして今までの学外活動・課外活動、自己PRなど総合的な面から入学審査がされる傾向にあります。合格者の必要なGPAスコアは4点満点中3.9点、TOEFL(iBT)は80点以上とされています。

 

寮の施設

寮は全部で12個あります。女性用、留学生用、スポーツ推薦者用など、細かくセグメントされているのが特徴です。また、大学側が所有している寮以外にもルームメイトや友人とともに共同生活をする人向けに、生徒によって運営されている非営利の住宅ネットワークも存在し、用意されている住宅の数は1,000を超えます。

 

学食

UCバークレーには、学食の数が少なくほとんどの人は付近の飲食店で済ませます。

UCバークレーで代表的な学食は、「クロスローズ」と呼ばれる学食です。ここでは、オーガニックの材料を主に使用した、健康に配慮した食事が中心です。少し値段は高めですが、バイキング形式で食べ放題です。

 

著名な卒業生

UCバークレーから、数多くのノーベル受賞者、政財界、実業家、アスリート、メダリストを輩出しています。

日本人の卒業生
・孫正義(ソフトバンク代表取締役)
・外池徹 (アフラック元代表取締役)

ノーベル賞受賞者
・ハミルトン・スミス(ノーベル生理学・医学賞)
・ソール・パールマッター(ノーベル物理学賞)

ハリウッド俳優・女優
・クリス・パイン(俳優)
・ブレンダ・ソング(女優)

 

2.UCバークレーの学部


UCバークレーの学部

UCバークレーには、300以上の学部・修士課程が存在し、幅広い分野で研究・学ぶことができます。人気の専攻分野は、英語学、心理学、分子生物学、工学です。大学院進学を希望する学生も多くいます。

 

3.学費と奨学金について


学費

学費は372万円、寮費は174万円、1年間でかかる費用は567万円になります。しかし、UCバークレーは州の税金によって運営されている州立大学であるため、州内出身者が優遇されます。学費も122万円と州外出身者と比べると約半分の金額です。

 

奨学金について

UCバークレーでは、留学生・他国出身者向けの奨学金はほとんど用意されていません。もし、奨学金を借りるなら国内の奨学金制度を活用するのが得策でしょう。

 

●日本で募集されている奨学金

民間・公共団体問わず、無利子返済不要の奨学金も数多く存在します。奨学金は渡航前に申請を行う必要があるので注意が必要です。申請条件は、それぞれ提供している機関や団体によって異なるので、必ず確認をしましょう。

例:

文部科学省(トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム)

独立行政法人 日本学生支援機構(大学院学位取得型、協定派遣)

 

●アメリカで募集されている奨学金

アメリカの奨学金制度には、大きく分けて3つの種類があります。

  • グラント(grant)…国や州の予算から支給される。返済不要。
  • スカラーシップ(scholarship)…学業、スポーツなどで優秀な成績を収めたものに支給される奨学金制度。授業料が全額免除になるケースも。
  • ローン(loan)…返済が必要になる奨学金。

アメリカの奨学金のほとんどがアメリカの学生対象のものが多いです。特に、州立大学で用意されている奨学金は、州内出身者、あるいは米国出身者対象のものがほとんどです。

留学生向けのものは他国の留学生も対象になるため、倍率は非常に高いです。そのため、国内のものと比べると奨学金の申請をとりにくい傾向にあります。

 

4.UCバークレーへの入学条件


入学で評価されるポイント

UCバークレーに限らず、UC系では入学にTOEFLやSAT、ACTのスコアは重要視されません。それよりも、エッセイやGPA、学外活動の内容をチェックされます。

●重視される項目

  • エッセイ(自己紹介文)
  • GPA(コミュニティ・カレッジでの学業成績)…4点中3.9点
  • 学外活動・仕事の情報

●あった方が良い項目

  • SAT、ACTのスコア
  • TOEFL(IBT)…80点程度

 

大学院の場合

●重視される項目

  • TOEFL(PBT)…600点程度
  • GREのスコア
  • 大学の成績証明書
  • 推薦状(3通)
  • エッセイ(自己紹介文)

 

編入の場合

●語学学校からの編入

大学に併設されている語学学校から「条件付き入学制度」を使って入学できる場合もありますが、UCバークレーなど名門大学であるほど、「条件付き入学制度」が用意されていないことが多いです。UCバークレーも例にもれず、IAEP(アカデミック集中英語コース)と呼ばれる付属語学学校がありますが、ここから入学できるルートは現在ありません。

●コミュニティ・カレッジからの編入

一般的に、州立大学は同じ州のコミュニティ・カレッジとつながりが強い場合が多く、編入率が高いです。特に、Diablo Valley College(ディアブロ・バレー・カレッジ)はUCバークレーへの編入率がトップで有名なコミュニティ・カレッジでおすすめです。

コミュニティ・カレッジから編入する場合は、入学直後に行われる英語等のクラス分けテストが重要になります。成績が悪いと、編入に必要とされる英語のクラスを通常の場合よりも多く履修する必要があり、編入まで多くの時間を要します。コミュニティ・カレッジに入学したから編入できると安易な考えを持たず、留学前にしっかりと英語の学力を高めておきましょう。

 

5. まとめ


いかがでしたでしょうか。UCバークレーは、起業家もメダリストも輩出する「文武両道」の大学です。

この記事で、UCバークレーの大学の魅力や難易度について理解いただけたかと思います。ぜひ、参考にしていただければと思います!