ボーディングスクールの特徴とは?徹底した教育で大学進学を目指す!

全寮制で、友人や先生と生活を共にしながら、勉強や課外活動に取り組む「ボーディングスクール」。有名大学への進学率が非常に高く、グローバルに活躍できる人材を輩出しています。
学生時代に留学を考えるのなら、ボーディングスクールで学力と語学力を身に付けるのも一つの方法です。
今回はボーディングスクールのことを知らない人に向けて、特徴や種類、入学方法などについてご紹介します。

ボーディングスクールについて

||目次||

1. ボーディングスクールとは?

2. 学ぶメリット・デメリット

3. ボーディングスクールのスケジュール

4. 入学するには?

5. 高い学力と豊かな人間性が身に付くボーディングスクール

 

ボーディングスクールとは?


寮がある学校自体は珍しくありませんが、ボーディングスクールには、他にはないさまざまな特徴があります。ここでは、ボーディングスクールの基礎知識をご紹介します。

 

寮制の学校

ボーディングスクールは、教師と生徒が同じキャンパス内で学習・生活を共にする寮制の学校です。寮生活のため、勉強はもちろん、日常生活における生活態度なども学ぶことができます。また、勉強をサポートしてくれるチューターがいるなど、授業以外でも24時間教育を受けることが可能です。
イギリスなどでは、自宅から通う生徒のいるボーディングスクールもあります。

学校にもよりますが、1クラスあたりの人数は平均10名程度と、少人数制で質の高い授業を提供しています。看護師やカウンセラーも学校に常駐しているため、病気になったときをはじめ、メンタル面のサポートも受けることができます。

 

さまざまなボーディングスクールの種類

ボーディングスクールのほとんどは共学校ですが、女子校や男子校もあります。 学校ごとに特色があり、大学進学に力を入れているプレップスクールや、特定のスポーツプログラムを取り入れている学校、美術・音楽・演劇などの芸術分野に力を入れている学校、幼稚園児から受け入れている学校もあります。

生徒全員にタブレットが支給されるカナダの学校や、広大なキャンパス内にゴルフコースがあるイギリスの学校など、本格的な教育を受けるための設備や環境が整ったボーディングスクールが少なくありません。

 

ボーディングスクールのある国

ボーディングスクールは、イギリス、スイス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界数カ国にあります。

例えばスイスには、1880年に創設され、世界一学費が高い名門校として知られるル・ロゼがあり、富裕層の子供を中心に、小学生から高校生まで400名以上が在籍しています。

アメリカには、古くからの歴史を持ち、有名大学への進学実績があり、教育内容の充実した、「テンスクールズ」と呼ばれる世界でもトップクラスの名門ボーディングスクールがあります。
具体的には、故ジョン・F・ケネディ米大統領や俳優のマイケル・ダグラスの出身校として知られるコネチカット州のチョート・ローズマリー・ホール、女優のオリヴィア・ワイルドや元米大統領のブッシュ親子を輩出した、マサチューセッツ州のフィリップス・アカデミーなどです。
チョート・ローズマリー・ホールでは、2015年から毎年、日本人1名を対象とした完全給付奨学金制度を実施しています。

イギリスでは、ウェストミンスター寺院の隣にあるウェストミンスター・スクール、燕尾服の制服が有名で、英国王室のウィリアム王子やヘンリー王子の母校としても知られるイートン・カレッジなどがあります。 なお、18歳未満の未成年がイギリスに単身で長期留学する場合、「ガーディアン」という現地で両親の代理を務める身元保証人が必要です。

 

学ぶメリット・デメリット


ボーディングスクールのメリット・デメリット

一人一人がきめ細かい教育を受けられる反面、常に集団生活を送らなければならないボーディングスクール。もちろんメリットもあれば、デメリットもあります。

 

ボーディングスクールで学ぶメリット

集団生活を通して、礼儀や自立心、コミュニケーション能力やマナーなどを身に付けることができます。寮生活は規則正しく、起床や消灯、食事の時間などが決められています。
また、国内のみならず、世界中から学生が集まるボーディングスクールも多く、異なる文化や価値観を持つ仲間とともに生活することで、多様性を受け入れる力が身に付きます。

また、ボーディングスクールで特徴的なのが、高い大学進学率です。ボーディングスクールを卒業した生徒のほぼ全員が、有名大学に進学します。
若いときに留学したほうが語学力を身に付けやすく、年齢が低いほど入学する際に必要な語学力のハードルが下がる傾向にあります。そのため、将来的に世界トップクラスの大学へ進学を目指すのであれば、中学1年生くらいから通うのがおすすめです。

ボーディングスクールでは、少人数制による徹底した教育が受けられ、指導体制が充実しています。教師のレベルが高く、大学院を修了した教師も少なくありません。優秀で実力のある教師が多く、進学に向けた指導やサポートを十分に受けることができます。
スイスのボーディングスクールでは、フランス語やドイツ語などの言語を学ぶことができ、英語以外の語学力も身に付きます。

濃い密度の人間関係を築くことができる点も、メリットの一つです。
学校以外でも寝食を共にするため、一生付き合える仲間との出会いや、恩師と呼べる先生との出会いがあるなど、ボーディングスクールならではの出会いがあるといえるでしょう。

 

デメリット

充実した教育プログラムや設備に加え、寮生活の費用などもかかるため、ボーディングスクールは学費が高い傾向にあります。ごく一部では学費の安いボーディングスクールもあるものの、ボーディングスクールに通うためには十分な資金が必要とされます。

また、全寮制ならではの問題もあります。放課後もずっと仲間とともに過ごすため、人間関係のトラブルが起きたときに逃げ場がなくなり、孤立してしまうなどのおそれがあります。
基本的に寮では1部屋に2名~複数名で生活するため、自分一人の時間が少なく、プライバシーがないという点も挙げられます。

 

ボーディングスクールのスケジュール


ボーディングスクールでは、どのようなスケジュールで学校生活を送るのでしょうか。ボーディングスクールの1年間と、1日のスケジュール例をご紹介します。

 

ボーディングスクールの1年間

ボーディングスクールの多くは、秋学期、冬学期、春学期と3学期制に分かれ、9月から翌年6月初旬頃まで授業があります。中には秋学期と春学期の2学期制を採用している所もあります。

学期中はほぼ毎月テストがあるため、日々の学習が欠かせません。
6月~8月は夏休みですが、その間に開講されるサマースクールに参加する生徒もいます。サマースクールで取得した単位も、学校の単位になります。自分の学校だけでなく、他の学校のサマースクールを受けることもできます。

 

1日のスケジュール例

学校がある平日の朝は、午前7時~8時頃に起床します。その後は食堂などで朝食をとり、登校します。学校によっては授業の前に集会があり、生徒に連絡事項などが伝えられます。午前8時~9時頃に1時限目が始まります。昼食や休憩などを挟み、午後15時頃まで授業があります。

学校が終わった後は補習やクラブ活動などの時間となり、午後18時~19時頃が夕食の時間です。夕食後には自主学習の時間が1時間~2時間程度、自由時間が1時間程度あります。自主学習では、チューターなどから教えてもらうこともできます。午後21時~23時頃、消灯となり、就寝します。

休日は学校がなく、起床時間を定めていない所もあるため、生徒たちはゆっくり過ごすことができます。学校が主催するアクティビティに参加したり、所属するスポーツチームの試合に参加したりする生徒もいます。

 

入学するには?


ボーディングスクールに入学するには?

ボーディングスクールに入学するためには、希望する学校に直接申し込む必要があります。入学するための方法や、選ぶときのポイントをご紹介します。

 

ボーディングスクールへの入り方

ボーディングスクールの入学に必要な内容は、学校によって異なります。
出願する際の入学願書には、取り組んできた課外活動やリーダーシップ経験などについて記入する欄がある所もあります。その他、成績証明書や教師からの推薦状が必要な学校もあるなど、たいていの学校では入学にあたり書類選考が行われます。

書類選考の他に行われるのが、生徒へのインタビュー(面接)です。現地を訪れて対面で行う場合や電話で行う場合などがあります。
また、学力を見るために、英語や数学の筆記試験や知能テストなどの入学試験を実施する所もあります。生徒に高い学力を求める学校では、試験の成績が重視されます。

 

ボーディングスクールを選ぶポイント

世界各国にボーディングスクールがありますが、学校を選ぶときには、いくつかのポイントを押さえておくとよいでしょう。

まずは、設備面です。学校や寮のみならず、ボーディングスクールにはスポーツに強い学校、芸術活動を精力的に行う学校などそれぞれの強みがあるため、力を入れたい分野に打ち込める設備が整っているかどうか、チェックすると良いでしょう。

学費がどれくらいかかるか調べるのも大切なポイントです。授業料のほかに寮費や食費がかかります。中にはチョート・ローズマリー・ホールのように、奨学金や給付金が出る所もあります。支援を受けるためには高いハードルがありますが、検討している人はチェックしてみましょう。

母国語が英語ではない場合、限られた期間で語学力を身に付けるには、授業以外でも勉強できる環境が必要です。英語補習コースがあるかどうかもチェックしておきましょう。 また、留学生をどれくらい受け入れているか、受け入れ体制がきちんとしているかどうかも、チェックしておきたいポイントの一つです。

既に行きたい大学が決まっている人は、学校の進学実績も見ておきましょう。希望する大学にどれくらいの生徒が合格しているかどうかも、学校を選ぶときの目安になります。

 

高い学力と豊かな人間性が身に付くボーディングスクール


一度しかない学生時代をボーディングスクールで過ごすと、他では得られない経験をすることができます。確かな学力や語学力はもちろんのこと、集団生活で培われる人間性や、生涯付き合える仲間など、多くのものを得られるでしょう。
留学で確かな英語力と豊かな人間性を身に付けたい人は、ボーディングスクールを検討してみてはいかがでしょうか。

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