ロサンゼルス留学体験談 : アスレチックトレーナーを目指す酒井涼佑さん
2016年3月末からアメリカのゴールデンウェストカレッジ校に留学している酒井涼佑さん。酒井さんは日本の大学でアスレチックトレーニングの勉強し、卒業後にアメリカに留学しました。来年の1月からはアメリカの大学に進学し、アスレチックトレーナーの資格を取るための勉強をします。今回は酒井さんに留学生活や今後の進路について聞いてみました。
酒井涼佑さんプロフィール
大阪の体育大学でアスレチックトレーニングを学ぶ。アメリカの大学に進学するために、2016年3月よりロサンゼルスにあるカプランのゴールデンウェストカレッジ校に留学。2017年1月からアメリカのコミュニティーカレッジに進学予定。
大学の授業料免除がきっかけで留学を決意
-酒井さんが留学することになったきっかけを教えてください。
僕は父の仕事の関係で5歳から12歳までオランダに住んでいたんですが、そのときに外国に対する憧れが芽生えました。日本に帰国してからもずっとその気持ちはあったのですが、実際には大阪の体育大学を卒業したら公務員希望で就職しようと考えていました。ところが、4回生のときに大学から1通の通知が来たんですね。授業料が免除になるという知らせだったのですが、そのときに浮いた学費で留学しようと思いました。
-すごく大きな転機ですね。ご両親はどのように思われましたか。
両親は留学には賛成してくれました。最初、僕は英語だけを勉強をして帰国しようと考えていたのですが、両親は「どうせなら自分の得意分野を極めてきなさい」とアドバイスをしてくれました。それがきっかけで、アメリカの大学に進学してアスレチックトレーニングの勉強をしようと考えるようになりました。
-留学先はどのように絞り込んだのですか。
留学先にはスポーツが盛んな場所が良いと決めていました。そういった点から、アメリカの西海岸のカルフォルニアが良いと思いました。
-複数ある学校の中からなぜカプランを選んだのですか。
僕はアスレチックトレーナーの留学も取り扱っているエージェントにカプランを紹介してもらいました。それから自分でもウェブサイトを調べてみて、しっかりしてそうだと思ったのでカプランを選びました。
小さめの学校ならではアットホーム感
-実際に渡航してイメージ通りでしたか。
学校はイメージしていたよりも小さかったです。ホームページに大きな建物の写真が載ってそれが学校だと思っていたのですが、実際にはカレッジ内の図書館の写真でした。(笑)
でも規模が小さいならではのアットホーム感はあります。生徒同士はお互いを全員知っていますし、先生との距離も近いです。土日に先生とハイキングに行ったり、皆で先生の家に遊びにもいくぐらい仲良くなれたのは良かったです。
-授業はどうですか。
良い意味で日本で受ける英語の授業と違いますね。日本だと先生が一方的に話す傾向がありますが、カプランでは生徒が話す機会がたくさんあります。また、日本だと授業中は質問しづらい雰囲気がありますが、こっちでは他の生徒もたくさん質問するので気にせず質問ができるのが良いです。
あと僕は授業というと、黒板にチョークで文字を書いていくようなアナログなイメージを持っていたのですが、カプランには電子黒板を使うんですね。電子黒板が教科書と連動していて絵や写真なども写るので、イメージができて分かりやすいです。
-英語の勉強で工夫していることはありますか。
僕はライティングが苦手で、時間を費やしている割には量が書けないのが課題です。それを克服するために、毎日エッセイや日記を書くように先生にアドバイスされました。なので、家に帰ってからそれを実践しています。
また、TED TALK(注1)の動画を1つ選んで、それを1週間毎日見続けるということを実践しています。最初の3日間は英語字幕をつけて見て、それ以降は字幕なしで動画を見ています。1週間過ぎた頃には台詞を覚えられるようになって、それがアウトプットにも使えるようになります。
ハンティントンビーチでのビーチバレーが人気
-授業の後はどうすごしているのですか。
学校の近くのビーチでビーチバレーができるので、よく学校の友達とビーチバレーをやって遊んでいます。現地の人とビーチバレーをやって交流することもあります。
-3ヶ月間たって成長は感じられますか。
僕はライティングや文法が苦手だったのですが、そういった部分のスキルは伸びてきていると思います。
勉強以外では意識の部分で成長したと感じています。日本にいたときは自分から積極的に人の輪に入ろうとはしてきませんでしたが、アメリカに来てからは勇気を出して人に話しかけるようになりました。そういった面では、より社交的になったと思います。
-今後の予定を教えていただけますか。
来年の一月からはコミュニティーカレッジに進学する予定です。そこで必要な単位を取得してから、大学院に進学してアスレチックトレーナーの資格を取得したいと考えています。
卒業後は、アメリカに残ってNFLやNBAに所属するプロスポーツ選手の専属トレーナーになりたいと思っています。
取材を終えて
日本の大学で授業料が免除になったことがきっかけで、アメリカ留学を決意した酒井さん。目の前のチャンスを活かして行動に繋げる意思の強さを感じました。また、英語での自分の苦手分野をしっかりと把握していて、それを克服するための工夫をしているところに、酒井さんの意識の高さを感じました。
酒井さんの今後の活躍に期待しています!
