映画で英語の勉強はいかが?リスニング力アップにおすすめの映画20選

せっかく苦労して英単語や文法を覚えても、実際に海外に行ってみたらネイティブの話す英語の早さについていけず、なかなか口から英語が出てこなかったというのはよくある耳の痛い話。いくら頭の中で英語を組み立てることができても、言っていることを理解し、相手に通じる英語を話せなければ勉強した甲斐もなくなってしまいます。

でも、安心してください!日本にいながらリスニングのスキルアップや発音の練習もできる効果的な方法があるんです。それは、映画を使って勉強をすることです!ここ数年、海外の動画配信サービスが日本でも展開し始め、TVの前にいなくてもすきま時間にスマートフォンやタブレットで映画を観ることが簡単にできるようになりました。そのようなサービスをフル活用しながら、英語の勉強をしてみましょう。

 

初心者でもOK?映画での勉強法がおすすめの理由


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机に向かって勉強することも大切ですが、映画を使って覚える英語には、他の教材ではなかなか学ぶことの出来ない流行の表現や、文化的背景が影響しているような言い回しを実際のニュアンスも理解しながら身に着けることができます。単語一つを覚えるにしても、暗記しているだけでは、ネイティブスピーカーが実際どのような文脈で使うのかまではわからないですよね。

映画を教材にした場合、前後のやりとりや使われているシチュエーションも一緒に覚えることができるので、留学に向けて相槌の打ち方や仕草もばっちりマスターしておきたいという人には最適な勉強法であることは間違いありません。

いきなり映画を字幕なしで見て勉強と聞くと上級者向けに聞こえるかもしれませんが、何度も繰り返し見ることでリスニング力を鍛えていくので基礎ができているレベルであれば問題ありません。自信がない人は教材として選ぶ映画を比較的簡単な作品にすれば良いのです。ジャンル問わず色々な映画に挑戦したいという方は、TOEIC600点以上を目安にしてみてください。

 

英語学習に使える映画の条件


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今すぐにでもお気に入りの映画を使って学習を始めたいところですが、英語の勉強に不向きの作品もあるため、教材として使う映画を選ぶ際に注意が必要です。

ネイティブスピーカーが話す自然な英語を身につけるためにまずはドラマコメディといった日常を舞台にした映画を選びましょう。会話の前後も一緒に覚えることで、使うべきシチュエーションやタイミングも理解することができます。

迫力のあるカーチェイスや戦闘シーンが出てくるアクション映画はスリリングで夢中になれますよね!しかし、英語の勉強のためと考えると、セリフがあまり多くないことや、スラングや乱暴な表現も多く使われるため避けたほうがよいでしょう。

見ごたえのある歴史映画も日常で使う英語を学ぶといった意味では、現代の英語とは言い回しなどが異なるため不向きであると言えます。専門用語が多く出てくる法廷物やサスペンス系も難易度は高めなので、英語のレベルが上がるまでは我慢してください。

 

実際に映画で勉強してみよう!


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では、映画を使って英語力を鍛えるためにはどのように勉強をすればいいのでしょうか?3ヶ月に1本程度のペースで継続できるよう、まずは以下のステップに沿って学習をはじめてみましょう。

ステップ①:映画の内容を理解する

まずは、映画そのもののストーリーを理解するために字幕版または吹き替え版で鑑賞をしましょう。音の聞き取りが大切なので意味を理解することが重要です。どうしてもわからない単語がある場合、その都度調べてみてください。

ステップ②:音に集中する

次に日本語字幕は消して、英語だけで鑑賞をします。細かい英語の意味が分からなくても、とにかく耳を傾けて音の聞き取りに集中をしましょう。

ステップ③:聞き取れた音と実際の内容をチェックする

ある程度繰り返し聞き取ったあとは、字幕をつけて実際に話していた内容と合っているかの確認をしてみましょう。確認も兼ね、何度も繰り返して聞くことでリスニング力やボキャブラリーの数もアップしていきます。

ステップ④:俳優になりきって音読

そのあとは、俳優のセリフをそっくりそのまま真似してみましょう。セリフを音読することで、リスニング力をアップするだけではなく、発音とイントネーションの矯正にも繋がります。映画の主人公になりきって、はっきり大きな声で音読してみましょう。

 

英語の勉強におすすめの映画20選!


映画を使って英語を学ぶ準備はバッチリでしょうか?初心者の人にもおすすめできる映画を20作品ご紹介していきます。

▼英国王のスピーチ (2010年)

吃音に悩むジョージ6世が、ちょっとくせのある言語療法士の協力のもと、克服への道のりと国民に愛される王になるまでを追った感動作品です。トレーニングのシーンでは英語そのものの発音の練習をする機会にもなるので、何度も繰り返してみてください。

▼アクロス・ザ・ユニバース (2007年)

イギリス発のミュージカル映画。1960年代のアメリカを舞台にイギリスから来た青年とアメリカ人女性のロマンスが中心のストーリーです。今作品が英語の勉強に最適な理由は、劇中使われている曲がすべてビートルズということです。しかも33曲も出てきます。ビートルズといえば、英語初心者の方でもわかりやすいシンプルな歌詞で、よく教材としても使用されているだけあり楽しく学習をしたい人にぴったりの作品です。

▼花嫁のパパ (1991年)

大切に育ててきた娘がローマ留学から帰国。娘との再会を心待ちにしていたパパは、突然の結婚宣言に大ショックを受けながらも式に向けて奮闘するというコメディです。これこそアメリカの仲良しファミリーといえる理想的な家族設定で、普段話す英語を学ぶのにぴったりの作品です。なにより、ショックを受けたパパが起こしてしまう珍事件の数々が面白すぎて映画に夢中になること間違いありません。

▼月に囚われた男(2009年)

映画を観るならSF作品じゃなきゃ!という方にもお薦めできるのが『月に囚われた男』です。3年もの間、地球に必要なエネルギーを採掘するために月に一人で滞在している男性、サム。任務終了まであと数週間というときに、彼の周りで奇妙な出来事が起こり始める…という最後まで何が起こるかわからない秀作。劇中ではサムの独り言や、唯一の話し相手である人工知能を持つロボットとのやり取りが主なので複雑な会話はなく英語の勉強にも最適です。

▼ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール (2015年)

英国発のビタースウィートな青春ミュージカル。入院中の少女イヴが病院を抜け出して向かったライブハウスで出会った少年と彼の友人の3人で一緒に音楽を作り始めます。英語の勉強になるだけではなく、劇中の音楽やファッションも一緒に楽しめるので、イギリス文化に触れたいという方にもお薦めできる作品です。

▼ターミナル (2014年)

祖国でクーデターが起こったためパスポートが無効になり、JFK国際空港のターミナルに閉じ込められてしまった男と空港職員との交流を描いた感動作品。実際には、パリのシャルル・ド・ゴール空港に18年間も住み続けたイラン人がモデルになっています。主人公が英語を全く話せない人物という設定のため、観ている側も一緒になって彼が徐々に英語の習得していく様子を見守ることができます。周りの人もゆっくりと話すので、リスニング練習にも最適。

▼ピッチ・パーフェクト (2012年)

大学生活をアカペラ部に捧げたガールズたちの奮闘する日々を描いて全世界で大ヒット。とにかく見ていて楽しい!と自信を持っておすすめできる作品です。アメリカの大学生活で耳にするようなボキャブラリーも学ぶことができますし、何よりノリノリで見れる歌のシーンは何度見ても飽きないので、歌いながら英語も学べて一石二鳥です。

▼(500日)のサマー (2009年)

オシャレムービーとして必ず名前のあがる 『(500日)のサマー』は、エレベーターで偶然出会ったサマーに恋をしてしまう文系男子トムの切ない500日の恋の行方を追っています。2人の恋愛のステージが前後しながら映し出されますが、トムの目線でストーリーは進むので、話を追うのは難しくありません。若者ならではの英語表現や外国人に恋をした時に使えそうなセリフも学ぶことができますよ。

▼フォレストガンプ/一期一会 (1995年)

ハリウッドのトップ俳優としての地位を確立しているトム・ハンクスの代表作の一つです。きっと多くの方が既にご覧になられているかもしれませんね。主人公フォレストの感動的な半生をアメリカの歴史を交えながら、彼自身が語っていきます。アメリカ南部特有の訛りがあるため、慣れるまで少し聞きづらいところもあるかもしれませんが、フォレストは常に簡単な英語表現を使ってゆっくり話をするのでご安心を!英語だけでなく留学前に知っておきたいアメリカ史についても知識を得ることができます。

▼サウンド・オブ・ミュージック (1965年)

ナチスによる併合前のオーストリアを舞台にしたミュージカル映画の名作。『エーデルワイス』や『ドレミの歌』といった子供の頃歌ったことのある名曲がたくさん登場します。既にメロディは頭に入っているので、あとは映画を見ながら一緒に英語で歌ってみるだけです!知っている日本語歌詞の意味と比べながら英語の歌のリスニングをしてみてくださいね。

▼日の名残り (1993年)

イギリス育ちの日本人作家カズオ・イシグロによる世界的ベストセラー小説の映画版です。イギリスのとある有力な貴族に執事として人生を捧げてきた主人公が、職務に忠実なあまり諦めてしまった愛を確かめるさまを描いた人間ドラマ。イギリスでは出身地や階級により様々な特徴ある英語を話しますが、今作品ではいわゆるReceived Pronunciation(容認発音)と呼ばれるイギリス英語の標準発音を話す執事や労働階級の話す英語、そしてアメリカ英語といった同じ英語でも異なる発音を聞くことができます。それぞれの特徴の聞き分けて一緒に練習をしてみましょう。

▼ファミリー・ゲーム/双子の天使 (1999年)

幼い頃に両親が離婚したため、離ればなれで育った双子がサマーキャンプで偶然再会し、両親の復縁を試みるといった映画です。今ではお騒がせセレブとしてゴシップ誌を賑わす印象のあるリンジー・ローハンが1人で双子の姉妹を演じています。アメリカとイギリスで育ったという設定のため、それぞれのアクセントを見事使い分けているので、鑑賞しながら発音の違いも聞き分けてみましょう。

▼恋はデジャ・ブ (1993年)

毎朝起きると、2月2日という同じ日を繰り返す羽目になる天気予報官の男の恋の行方を追ったコメディです。はじめは嫌な奴ですが、同じ日を繰り返すことによって性格まで変わっていく様子が見もの。リスニングにぴったりな理由は、なんといっても同じ日を繰り返すことになるため何度も同じセリフが出てくることです。数回見ただけで、映画全編のセリフを暗記してしまうかもしれません。

▼ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き (2006年)

ブラット・ピットと別れたジェニファー・アニストンがこの映画で恋人役で共演したヴィンス・ヴォーンと付き合っていたことから当時話題になったラブ・コメディです。運命的な出会いをし、すぐに同棲をはじめたカップルが同棲解消を決意しますが、しばらく共同生活をしなくてはいけなくて...というお話。定番の日常会話フレーズも多く登場し、ケンカをしたときの独特な表現も学ぶことができます。

▼マイ・インターン (2015年)

『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが今作品で演じたのはファッション会社の社長です。彼女の経営する会社にシニア・インターンとして入社してきた70歳のロバート・デニーロ。年齢差のある2人の交流を描き2015年大ヒットした作品です。日常会話だけではなく、夫婦の会話や子供との交流、ビジネスの場での表現と様々なシチュエーションの英語を学ぶことの出来る男性にもお薦めの一本。

▼ラブ・アクチュアリー (2003年)

クリスマスを前にした19人の男女が織りなす様々なラブストーリーで心温まる作品です。英米の豪華キャストが集ったこともあり、クリスマス映画の定番になっていますよね。こちらの作品がリスニングにおすすめなのは、アメリカ英語とイギリス英語だけではなく、アイルランド英語も話されているからです。3つの英語の違いを実際に聞いてみて、アクセントの違いを確かめてみましょう。

▼大災難P.T.A. (1987年)

家族の待つシカゴでサンクスギビングを過ごすために、なんとしてでも帰省したいビジネスマンが道中を共にすることになった男と散々な目に遭うという大爆笑連続のコメディです。ストーリーもわかりやすく、話されている英語も難しくないので楽しみながら勉強したい方に一押しの作品。

▼ベッカムに恋して (2002年)

サッカー選手を目指すインド系イギリス人の女の子が主人公の青春コメディ。女子サッカーチーム内で話されるガールズ・トークではイギリスならではの表現やアクセントの聞き取りの練習になります。それだけではなく、イギリスで暮らすインド系移民ならではの家族内の問題や文化の違いを学ぶことができます。主人公のジェスの話すイギリス英語と、移民一世である彼女の両親が使うインド訛りの英語との違いも聞き比べてみましょう。

▼ミスター・マム (1984年)

長年務めていた会社をクビになってしまった男性が、フルタイムで働き始めた妻の代わりに慣れない家事や育児に奮闘するコメディです。今では共働きや男性が家事をするのは珍しいことではありませんが、映画公開当時である80年代のアメリカの様子も垣間見ることができ、文化的な観点からも興味深く見れると思います。少し早口ではありますが、子供たちと会話をするシーンも多いので英語の勉強にも役立つ作品です。

▼マイレージ・マイライフ (2009年)

1年のうちほとんどを出張のため旅しているという生活を送るライアン。解雇宣告の代行サービスという変わった仕事をしているせいか、彼自身も独身貴族として一人でお気軽な人生を送っているが新しい出会いを通じ考えも変化していくといったお話です。ビジネスのシーンも多いため、英語のレベルとしては中級者以上の方へおすすめです。

 

とにかく楽しんで英語に触れることが一番!


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映画を教材にすることで、その国の文化や歴史も一緒に学ぶことができ、何より楽しんで英語を習得できるというのが一番の利点ではないでしょうか。また、英語圏は日本と比べ物にならないほど映画を見に行くというのが生活の一部になっており、子供から大人まで多くの人が休日に家族で映画を見て過ごします。そういった背景もあり、留学中には映画を知っていると会話が弾む!といったことを実感できるはずです。

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