覚えておきたい英語の挨拶フレーズ|留学先やビジネスで使える!

今回は、英語の挨拶フレーズを見ていきましょう。日本に限らず、どこの国や地域でも挨拶は大事にされています。
例えば英語で「はじめまして」「会えてうれしい」と挨拶するとき、どのように表現しますか?オーソドックスな「How do you do?」や「Nice to meet you.」といった表現以外も使いこなしたいと思ったことはないでしょうか。
ここでは初対面の際の挨拶から、日常やビジネスシーンでよく使うフレーズをご紹介します。

英語で挨拶

||目次||

1. 日常で使える挨拶のフレーズ

2. ビジネスシーンの挨拶フレーズ

3. 別れの挨拶のフレーズ

4. フレーズを覚えて挨拶の表現の幅を増やそう

 

日常で使える挨拶のフレーズ


最初に、普段よく使われるフレーズをご紹介します。初対面の人や親しい人、そして久しぶりに会ったときの挨拶です。

 

初対面の人への挨拶

Nice to meet you.(はじめまして)
I’m very glad to meet you.(お会いすることができてとてもうれしいです)
I’m honored to meet you.(お目にかかれて光栄です)


初めて会うときは「meet」を使います。ニュアンスは「出会う、知り合う」で、通常すでに知り合っている人には使いません。似たような表現の「Nice to see you.」(会えてうれしい)はすでに知り合っている人に対する挨拶です。
2つ目の文の「very」は「so」でも同じ意味合いです。
3つ目のフレーズは相手が著名人やかなり目上の人に対して使います。

 

親しい人との挨拶

知人に会ったときの最もオーソドックスな挨拶は、「How are you?」(お元気ですか?/こんにちは)や「Nice to see you.」ですが、親しい間柄では下のようなフレーズも使います。
いずれも「最近何かあった?」「調子はどう?」と相手の近況や状態を尋ねる挨拶です。


How’s it going?
How’s everything?
How are things?
How are you doing?


ここでの「it」や「things」などは状況を指す代名詞です。いずれのフレーズも「Hi, Taro」や「Hello, Emi」というように、まず挨拶をしてから尋ねるのが自然です。
4つ目のフレーズはネイティブが親しい間柄でよく使い、ほとんどの場合「are」は聞こえません。


近況や状態を聞かれたら、次のように応じます。


I’m fine, thanks.(元気だよ、ありがとう)
Pretty good.(けっこう好調だよ)
Not bad.(まぁまぁかな)
Nothing new.(変わりないよ/相変わらずさ)


1つ目の「fine」を「OK」に変えた「I’m OK, thanks.」と「Not bad.」は、特にいいことがあったわけではないけれど、「普段と変わらない」「普通」といったニュアンスです。
「So-so.」(まずまず)という返事もありますが、何かあったような感じもするので、そうでない場合は使うのを避けたほうが良いでしょう。

 

久しぶりに会ったときの挨拶

以下のフレーズは久しぶりに会った相手への挨拶です。


It’s been a while.(久しぶり)
How’ve you been?(今までどうしていたの?)
Long time no see.(久しぶりですね)


しばらく会っていないというシチュエーションなので、上の2つのフレーズでは「今まで」というニュアンスになる現在完了形を使っています。「It’s been quite a while.」とすれば、「ずいぶん久しぶり」という表現になります。
3つ目は日本人にはおなじみのフレーズですが、ネイティブの間では特に親しい間柄でたまに使われる表現です。

 

ビジネスシーンの挨拶フレーズ


ビジネスシーンの挨拶フレーズ

ビジネスシーンで使う挨拶は相手に失礼にならないよう、なるべくフォーマルな言葉や言い回しを心がけましょう。

 

初対面の挨拶と自己紹介

仕事で初めての人に挨拶するときは何かと気を使いますが、以下のフレーズをマスターすれば安心です。


How do you do? I’m Ichiro Sato. (初めまして、わたしは佐藤一郎です)
May I have your name?(お名前を伺えますか?)


1つ目の「How do you do?」は「Nice to meet you.」でも構いません。ビジネスシーンでは、自分から名乗るのが礼儀です。自己紹介では「My name is ~.」を使う人もいますが、ネイティブにとっては「I’m ~.」のほうが自然に感じられるでしょう。
自分がまず名乗ると相手も名乗るのが一般的ですが、名前を聞く必要がある場合は、2つ目のフレーズで尋ねます。ここで重要なのは、高圧的な印象を与えるおそれがある「What is your name?」を使わないことです。「May I have your name?」の後ろに「if you don’t mind」(差し支えなければ)をつけると、より丁重な尋ね方になります。

 

会社の受付で使えるフレーズ

取引先などを訪問した際、受付で使えるフレーズを会話形式でご紹介します。


Ichiro Sato: I would like to see Head of Division X Mr. Suzuki.
(X部部長の鈴木様にお目にかかりたいのですが)
Reception: Can I have your name and the company you are representing?
(お名前と社名を伺えますか?)
Ichiro Sato: I’m Ichiro Sato representing (from) Division Y of Company A.
(私はA社Y部の佐藤一郎です。)


まず1つ目の文章のように、面会したい人の氏名を受付係に伝えます。あらかじめアポイントメントを取っている場合は「I have an appointment with Head of Division X Mr. Suzuki.」(X部部長の鈴木様とお約束をいただいているのですが)と尋ねてみましょう。受付係が名前や会社名を質問してきますので、名前と会社、所属部署を伝えます。なお、「representing ~」は「~を代表(代理)する」という意味です。

 

業務の進捗や仕事の状況などを尋ねるフレーズ

How are things going at work?(お仕事の状況はいかがですか?)
How’s ~ doing these days?(~の調子は最近どうですか?)
How’s your business going on?(事業の近況はどうですか?)


1つ目は全般の状況を尋ねるフレーズですが、特定の案件の進捗を尋ねるときは「are things」の代わりに「is the Project Z」を用いて「How is the Project Z going?」(プロジェクトZの状況はいかがですか?)とします。返答の仕方は、例えば「I’m doing well.」(うまくいっていますよ)などです。
2つ目のフレーズは最近の調子を尋ねるもので、「~」には事業内容などが入ります。3つ目は相手の事業が今どうなっているのか尋ねる質問文です。「We are struggling due to weaker sales.」(最近、売り上げが落ちて苦労しています)と具体的に返すときもあれば、「Not bad.」と答える場合もあるでしょう。

 

別れの挨拶のフレーズ


相手と別れるときの挨拶は、自分への印象を左右する場合もあるので大切にしたいものです。「また会いたい」と思ってもらえるような表現を心がけると良いでしょう。

 

相手に感謝を伝える

It’s nice seeing you again!(またお目にかかれてよかったです)
This was very fruitful meeting.(とても有益なミーティングでした)
Thank you very much for your precious time. (貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました)


1つ目は相手と会えたことに感謝を示す定番のフレーズです。2つ目ではさらに一歩踏み込んで、ミーティングが実りのあるもの(fruitful)だったことを感謝しています。「fruitful」の代わりに「informative」(勉強になる)も使えます。
3つ目は、忙しいなか時間を割いてくれた相手に対するお礼です。2つ目のフレーズを続けても良いでしょう。

 

別れの挨拶

「さようなら」に相当するフレーズは、単に別れを告げるよりも、次につながるような表現が望ましいでしょう。


Bye for now!(とりあえず失礼します)
Have a good day.(良い一日をお過ごし下さい。
Talk to you later!(またお話しさせてください)
Hope to see you again!(またお目通りいただきたく存じます)


1つ目のフレーズは「for now」によって、将来また会うことを言外で表現しています。
2つ目は定番の別れ言葉ですね。「day」を「afternoon」に変えても良いでしょう。
3つ目は一般的な挨拶にもなりますが、話すことがまだ残っている含みがあります。ただ、その場合は、「Let’s talk about ~ later.」(~についてはまた後日)などと、より具体的に言及したほうが良いでしょう。
4つ目のフレーズは、「hope」の代わりに「wish」を使うと、より気持ちのこもった表現になります。

 

フレーズを覚えて挨拶の表現の幅を増やそう


英語の挨拶は「Nice to meet you.」や「Long time no see.」のように日本人によく知られているフレーズ以外にも、「I’m very glad to meet you.」「It’s been a while.」などさまざまな表現があります。そのため、親しい間柄で話すときやビジネスシーンなど、場面に応じて使い分けることが大切です。
今回ご紹介したフレーズを覚えれば、教科書で見るようなお決まりの挨拶ではなく、ネイティブ同士で使われている自然な表現を使えるようになるでしょう。留学した際は、積極的に使ってみてはいかがでしょうか。

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