休学留学のススメ|就職活動前に休学して留学するメリットとは?

海外留学は、語学力の向上はもちろん、異なる文化や価値観に触れ、バイタリティや国際的な視野を身に付けることにつながります。大学に通っている場合、海外留学する方法の一つとして、休学して自分の目的に沿ったプランを組める「休学留学」があります。
この記事では、海外留学を考えている学生の人向けに、休学留学の内容やメリット、注意点などをご紹介します。

休学留学とは?

 

||目次||

1. 休学留学とは?

2. 休学留学のメリット

3. 休学留学で気を付けること

4. 休学留学の経験を就職活動に活かすコツ

5. 明確な目標を持って、留学を実りあるものにしよう

 

休学留学とは?


休学留学では、大学に籍を残したまま、自分の希望する国へ留学することができます。ここでは、休学留学の内容と「認定留学」との違いについてご説明します。
 

休学留学とは

在学中の大学に休学届を出し、一定期間海外へ留学することを休学留学といいます。留学中も大学には在籍している状態となり、留学期間は半年~1年間程度が目安です。
留学する国をはじめ、学校や留学中のプランなどを、それぞれの目的に応じて決められるため、自由度が高いのが特徴です。海外の大学や語学学校へ入学する他に、芸術やファッションなど自分が関心のある分野を専門学校で学んだり、ボランティアやインターンシップに参加したりすることもできます。帰国後は元の大学に復学します。

大学が実施する認定留学を希望する場合は、「TOEIC○○点以上」など、ある程度の英語力や成績を求められることがほとんどですが、個人の自由である休学留学は、大学の審査や選考などが必要ありません。そのため、「現在は語学力があまりない」「大学が指定する学校以外の所へ通いたい」という人でも、留学が可能です。

 

認定留学との違い

大学生の間に留学する方法として、休学留学以外に認定留学があります。どちらも「大学在学中に留学をする」「留学先を選べる」という点では同じです。しかし、認定留学では留学中が休学にならず、大学に在籍しているとみなされ、留学先の学校で取得した単位は在学している大学の単位に算入することができます。そのため、在学中に留学しても4年間で大学を卒業することができます。大学によって制度の内容は異なるため、留学先の学校で選ぶコースの制限があったり、取得単位数の上限が設けられていたりする場合もあります。
希望の大学に出願して入学許可が出たら、在学中の大学に所定の申請を行うというのが、一般的な流れです。

協定校に認定留学すると留学先の学費が免除される制度を設けている大学や、大学が協定を結ぶ学校に交換留学生として留学する「交換留学」の制度を設けている所もあります。特に交換留学は定員が数名程度と限られており、どちらも学内で選考のある場合がほとんどです。協定校への認定留学や交換留学は、留学先か在学中の大学の学費が一部免除となる場合が多いので、費用を抑えることができます。その分、留学へのハードルは高いと言えるでしょう。

 

休学留学のメリット


休学留学では、在学している大学の選考などの必要がなく、自分の希望や目的に応じて海外へ留学することができます。メリットは以下の通りです。
 

語学力が身に付く

最大で1年程度留学するため、短期留学に比べて長く本場の英語を学ぶことができます。留学先の授業や日常会話を通じてネイティブの英語に触れることによって、ヒアリング力やコミュニケーション力も身に付き、語学力アップが期待できるでしょう。より本格的に英語を学びたい人は、英語力を強化するコースを受講するという選択肢もあります。

 

帰国後に大学生に戻れる

「大学に在籍したまま留学ができる」のが、休学留学の大きなメリットの一つです。本来よりも卒業時期は遅れるものの、約半年~1年間の留学を終えて帰国した後も大学生に戻れるため、「新卒」として就職活動を行うことができます。留学の経験は、就職活動においてアピールポイントにもなります。

なお、大学を卒業してから留学をする方法もあります。しかし、在学中に留学しておいたほうが、留学前や帰国後の空白期間ができないため、就職活動に影響を与えにくいでしょう。

 

自由にプランを立てられる

認定留学では各大学が指定する学校に留学することになるため、行き先や学べる内容が限られています。一方で、休学留学は留学先や学校、留学中のプランなど、全て自由に選べます。
留学先での活動は勉強だけに限らず、例えば興味がある海外の企業でインターンシップを経験したり、開発途上国でボランティア活動に取り組んだり、という選択肢もあります。
また、ワーキングホリデー制度を利用すれば、語学学校などに通いながらアルバイトをすることもできます。
ただ学校で学ぶだけではなく、「海外で働く」という経験を通して、国際的な価値観や仕事に対する考え方なども身に付くと言えるでしょう。

 

休学留学で気を付けること


休学留学で気をつけること

自由にプランを組める分、自分で準備しなければならないことが多い休学留学は、留学の手配や費用、休学する時期について、気を付けたいポイントがあります。
 

留学の手配

大学側が入学手続きなどの手配をしてくれる認定留学とは異なり、休学留学では渡航先や学校を選択し、学生寮がない場合は宿泊先を探すなど、基本的には全て自分で行います。そのため、「留学してどうしたいのか?」など明確な目標を決めた上で、必要な情報を集め、準備を進める必要があります。

休学留学を考えている人の中には、「一人で留学準備を行うのが不安」という人や、「具体的にどのような準備をすれば良いかわからない」という人もいるでしょう。その場合は、留学についてアドバイスしてくれる留学カウンセラーを頼るのも一つの方法です。
目的に合った留学先や学校の紹介、留学中のプランなどを専門の留学カウンセラーに相談することができ、休学留学をサポートしてくれる企業があります。
また語学学校でも、留学する際の語学コースの選択や費用について相談できる留学アドバイザーを用意しています。

 

費用

認定留学では留学先の学校の学費が一部または全額免除されたり、大学によって助成金制度を実施していたりするのが一般的です。
休学留学でかかる費用は基本的に全額自己負担です。渡航費用をはじめ、入学金や授業料などの学費、家賃や食費など滞在中の生活費もかかります。そのため、事前にアルバイトをして留学費用を貯めたり、親から借りたりするなど、留学費用の準備をする必要があります。

例えばオーストラリアでは、週20時間までであれば、アルバイトで収入を得ることが認められているなど、留学しながら働くことができる国もあります。現地での生活費をアルバイトで稼ぐというのも一つの手段でしょう。

自費で留学費用を用意するのが難しい場合は、奨学金制度の利用も検討してみましょう。自治体や独立行政法人などによる貸与型の奨学金制度もありますが、貸与型の奨学金は将来返済しなければならないので注意が必要です。

また、大学によっては留学中の学費を免除してくれるところがありますが、休学費用がかかることもあります。休学費用は数万円程度から年額授業料の半額程度かかるなど、大学ごとに異なります。自分が通っている大学の休学費用がかかる場合、その分の金銭負担も視野に入れて費用を考えましょう。

 

休学する時期

大学生が休学留学する時期として多いのが、本格的な就職活動が始まる前の大学2年か3年次です。希望する留学先の学期がいつからなのか事前に確認し、現在通っている大学の卒業論文の提出時期や、帰国後の就職活動の時期を考慮した上で、留学する時期を決定しましょう。
休学留学では留学先で取得した単位が認定されないため、留学していた期間の分、同級生より卒業が遅れます。休学留学を選択する場合は、そのことも念頭に置く必要があります。

 

休学留学の経験を就職活動に活かすコツ


休学留学を就職活動に活かすコツ

休学留学をすると語学力がアップするだけでなく、自身の経験の一つとして就職活動でアピールすることができます。休学留学の経験を就職活動に活かすためにはコツがあります。
 

経験をアピールする

休学留学を経て就職活動を行う場合は、応募企業に対して留学の内容を具体的にアピールすると良いでしょう。ただ「留学経験がある」ということを伝えるのではなく、「どのような目的で留学をしたのか」「留学先では何をしていたのか」「現地でアクシデントが起きたときにどのような行動を取ったのか」など、何を考えてどのように行動したのか、話すことが大切です。
留学を通じて考え方が変化した経験や、現地の人々・他国の留学生との異文化交流から得た経験などもアピールポイントにすることができます。

 

資格を取得する

留学によって身に付けた語学力を生かし、資格を取得するのも就職活動を行う上で役に立ちます。代表的な資格としては、語彙力や英語によるコミュニケーション能力の指標となる「TOEIC®」「TOEFL®」「IELTS®」「ケンブリッジ英語検定」などが挙げられます。日本企業では、特にTOEIC®のスコアを重視する企業が多く見られるので、帰国後に受験しておくと良いかもしれません。

 

明確な目標を持って、留学を実りあるものにしよう


大学生という限られた時間の中で行く海外留学は、一生の中でも貴重な経験になります。大学を卒業して社会人になってから「留学したい」と思っても、仕事の都合などでなかなか実現するのは難しいものです。自由にプランニングできる休学留学は、「自分が希望する国や学校に留学したい」「現地で働きながら語学学校に通いたい」などと考えている人に、おすすめの制度です。
しかし、自由度が高い分、自分で決めることが多く、費用も高くなりやすいので、行くに当たっては明確な目標が必要です。「海外の学校へ通ってみたい」「外国で生活してみたい」というような漠然とした目標だと、留学先でも日本人だけと関わっていたり、ただ学校に通うだけになってしまったりなど、留学期間があっという間に過ぎてしまう可能性もあります。
留学して身に付けたい具体的なスキルなどを決めた上で計画を立て、実りある休学留学になるようにしましょう。

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