マサチューセッツ工科大学(MIT)の魅力とは?科学、工学分野で世界最高峰。

アメリカでも指折りの名門校として知られるマサチューセッツ工科大学、通称MIT。

日本でも、MITという通称とともに、その名は広く知られています。
しかし、マサチューセッツ工科大学がここまでの名門校までになるまでには険しい道のりと苦難がありました。今回は、このマサチューセッツ工科大学の隠れた魅力、入学の難しさ、歴史等を紹介したいと思います。

 

マサチューセッツ工科大学ってどんなところ?


MITってどんなところ?

 

場所

マサチューセッツ工科大学は、アメリカの大学都市、マサチューセッツ州ケンブリッジにあります。

チャールズ川を挟んで、ボストンの対岸にあります。近隣には、ハーバード大学、レスリー大学、ロンジー音楽大学等、60以上の大学があります。また、学術都市という特徴ゆえ、ハイテク産業も発展しており有名企業の本社も多く存在します。

 

学生数

学生数は4,500人で、男女比は男性が55%、女性が45%となっています。留学生の割合は10%で、出身国で多いのは中国、韓国、タイとなっています。 

 

国内での位置付け

創立当初は、学生の多くは技能を持った社会人(エンジニア、熟練工、現場監督など)ばかりでした。そのため、学生寮や食堂もありませんでした。その後も苦難は続き、現在のケンブリッジに移転してからも、ハーバード大学との対立問題があり、「MITは職業訓練校である」と口々に揶揄する人が後を絶ちませんでした。

しかし、第2次世界大戦で兵器開発に大きく貢献したことにより、世界でも認知されるようになって状況は好転しました。現在は、ノーベル賞受賞者数でハーバード大学を上回り、世界最高峰の大学として不動の地位を築いています。様々な大学と協同研究を行い、多くの研究実績を上げる事でも有名です。

QS世界大学ランキングTOP100(2015年)では1位、世界大学ランキングTOP100(2015年)では4位を獲得しています。

 

難易度

合格率はわずか8%、その合格者の中で留学生の割合は、わずか9%といわれているため、留学生にとってはいかに狭き門であるか分かると思います。合格の目安としては、TOEFL(iBT)では90〜100点といわれています。また、特徴的なのはマサチューセッツ工科大学の卒業生による面接(インタビュー)があることです。

 

寮の施設

在学中の4年間の住宅は保証されています。学部生は12棟ある寮の中から好きな寮に入寮することができます。マサチューセッツ工科大学の寮では上級生と一緒に生活を送ります。

その学生寮の中でも、ひときわ人気なのがチャールズ川を見下ろせる「TANG寮」です。高層マンションが1つまるまる寮になっており、一部屋ずつ割り当てられます。寮内には、コインランドリー、レクリエーションルーム、卓球台、ピアノ室など充実した設備が整っています。

 

学食

マサチューセッツ工科大学の学食には、メキシコ料理、インド料理、日本料理と一通りのメニューが揃っています。その中でも、「shinkansen」という日本料理の食堂コーナーが人気です。

 

サークル・部活

マサチューセッツ工科大学は、アメリカの中でも多くのサークル・部活が存在する大学として知られています。その数は500以上といわれており、大学生らしいキャンパスライフを送ることが出来ます。

 

著名な卒業生

有名な学者、開発者、起業家を数多く輩出しています。

日本人の卒業生

  • 大前研一(経営コンサルタント)
  • 加藤壹康(キリンホールディングス社長)
  • 杉山知之(デジタルハリウッド学長)

ノーベル賞受賞者

  • マレー・ゲルマン(ノーベル物理学賞)
  • リチャード・P・ファインマン(ノーベル物理学賞)

ハリウッド俳優・女優

  • ジェームズ・ウッズ(俳優)
  • ドルフ・ラングレン(俳優)

 

 

どんな学部があるの?


MITにはどんな学部があるの?

 

専攻分野は大きく分けて、「工学」「人文科学・社会科学」「理学」「経営学」「建築学・都市計画」の5つです。学部生の主専攻は46種類、副専攻は49種類存在します。工科大学とだけあって、学生の50~60%が工学を専攻します。理工系研究においては世界最高のレベルとして知られていますが、実は社会研究や統計学、ビジネス系分野においてもランキング上位の常連校です。

また、学部生は入学してすぐに”The Undergraduate Research Opportunities Program(UPOP)”という研究プログラムに参加することができます。特別講義とは異なり、教授と共同で実験や実習のプログラムをすることで、最先端の研究にふれることが出来ます。この他、技術論文の執筆、出資者の前での学術スピーチなど、多くの機会に恵まれているのがマサチューセッツ工科大学の特徴とも言えるでしょう。

 

 

気になる学費はいくらぐらい?


学費

学費が500万円/年、寮費が155万円/年かかり、合わせると1年間に655万円かかります。有名大学は学費が高いので有名ですが、マサチューセッツ工科大学も例にもれず学費が高いです。

 

奨学金について

マサチューセッツ工科大学は学費免除等の奨学金制度が充実しています。

約半数以上の学生が学費免除制度を利用しているといわれています。マサチューセッツ工科大学では、学費の全額自己負担が合否に影響しない「Need-Blind制度」をとっています。

また、留学生も通常の学生と同じ制度で奨学金を申請できる権利を持つことができます。しかし、多くの学生が奨学金の希望を出しているため、採用条件が厳しいのは事実です。大学の奨学金制度だけでなく、日本の公共機関で運営されている奨学金、そして米国で運営されている奨学金にも目を通して、それぞれに申請をしておきましょう。

 

日本で募集されている奨学金

日本学生支援機構の第二種奨学金を除けば、ほとんどが無利子返済不要の奨学金です。渡航前に申請を行う必要があります。申請条件は、それぞれ提供している機構や団体によって異なるので、必ず確認をしましょう。
 

【返済不要の給付型の奨学金を提供している団体・企業】

  • 文部科学省(トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム)
  • 独立行政法人 日本学生支援機構(大学院学位取得型、協定派遣)

 

アメリカで募集されている奨学金

アメリカの奨学金制度には、大きく分けて3つの種類があります。
 

【主な奨学金の種類】

  • グラント…国や州の予算から支給される。返済不要。
  • スカラーシップ…学業、スポーツなどで優秀な成績を収めたものに支給される奨学金制度。授業料が全額免除になるケースも。
  • ローン…返済が必要になる奨学金。

アメリカの国や公共機関で管理・運営されている奨学金のほとんどは、アメリカの学生対象のものが多いです。留学生向けのものは他国の留学生も対象になるため、倍率は非常に高いです。そのため、国内のものと比べると奨学金の申請をとりにくい傾向にあります。

 

 

マサチューセッツ工科大学に留学するには?


MITに留学するには?

 

入学で評価されるポイント

マサチューセッツ工科大学だけでは、成績優秀に加えて人柄・個性・価値観が大学風土にあっているかを重視します。マサチューセッツ工科大学では、協調性や行動力、世界を技術力で変えたいという想いを持った学生を求めています。合格者のTOEFL(iBT)の平均点は90~100点といわれており、相当レベルの英語力が必要になります。
 

【重視される項目】

  • エッセイ
  • SATおよびACT
  • TOEFL(iBT)…90点以上
  • 成績証明書
  • 推薦状(2通)
  • インタビュー(面接)…任意だが、受けることを推奨されている

 

大学院の場合

大学院(特に理系)に留学する場合は、RA(Research Assistantships)という学費免除システムを活用して通学することができます。RAとは、研究室でアシスタントに採用されて得られる給与を元に学費を支払うシステムのことを指します。ただし、RA制度はよほど優秀な人でなければオファーがかかることはなく、積極的にアプローチが必要になります。
 

【重視される項目】

  • GREやGMAT…大学院入学で課される全国共通テスト
  • TOEFL(iBT)…90点以上
  • GREのスコア
  • 大学の成績証明書(GPA)
  • 推薦状(3通)
  • エッセイ(自己紹介文)
  • 英文履歴書

 

編入の場合は?

フレッシュマン入学による合格率はわずか8%となっており、留学生においてはほぼ不可能となっています。それと比較すると、編入の方はまだ入りやすい現状があります。もちろん、名門・難関校であるために入学は簡単ではありません。ネイティブ同等の英語力、課外活動、人間力、ネイティブの人と対等に渡り歩けるディスカッション能力など、ハイレベルな能力が求められます。

 

 

実践的な教育によってトップレベルの技術者を養成する大学


いかがでしたでしょうか。マサチューセッツ工科大学では、最高峰の教育だけでなく、実践的な教育、そして在学中に学外の企業関係者や研究者に向けて発表の機会が与えられる、学生に多くのチャンスを提供している大学でした。

ぜひ、参考にしてみてもらえればと思います。

 

 

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