商品を返品するとき・返品されるときに使える英語のフレーズ

商品の返品・交換時に役立つ英語のフレーズをご紹介します。 アメリカで商品を買って返品や交換をしたいと思ったとき、その交渉を英語でできますか?今回は、店頭で返品するときやメールで問い合わせるときのフレーズをはじめ、お店でバイトをしていて「返品したい」といわれたときの返答フレーズを見ていきましょう。

返品したいときに使える英フレーズ

||目次||

1. 商品を返品したいときに使えるフレーズ

2. メールで返品・交換をお願いするときのフレーズ

3. 返品をお願いされたときの返し方

4. 勇気を持って、英語で返品や交換に挑戦!

 

商品を返品したいときに使えるフレーズ


最初に、お店で返品するフレーズをご紹介します。買った商品が不良品だったり、気に入らなかったりして返金してもらう、ほかの商品に替えてもらうなどのシーンで使います。

 

返品は「return」

店員に返品を頼むときは「return」を使って、以下のように尋ねます。

・I’d like to return this. (こちらの返品をお願いしたいのですが)

この「I’d like to ~」は「I would like to ~」の短縮形で「できれば~したい」という意味です。「want to~」(~したい)よりも婉曲な表現になり、状況によっては相手にお願いするニュアンスが含まれます。
「I’d like to return this.」を次のような疑問文にすると、相手の意志を確かめるような尋ね方になるので、より丁寧でしょう。

・Can I return this? (こちらは返品できますか?)

すると、店員から「Would you like a refund or an exchange? 」(返金と交換のどちらでしょうか?)と聞いてくることもあります。

 

返金してもらいたいときは「refund」

・I’d like a refund, please.(返金をお願いしたいのですが)

「Can I return this? I’d like a refund, please.」と2文を続けると、自然な流れになります。「この商品の返金をお願いしたい」というときは、「I’d like a refund for this, please.」です。

 

交換してもらいたいときは「exchange」

・I’d like to exchange this. (こちらを交換していただきたいのですが)
・Could you exchange A for B, please? (AをBに取り替えていただけますか?)

「exchange A for B」(AをBと交換する)を使って、例えばシャツのサイズを変えてもらいたいときのフレーズは次のようになります。なお、「サイズを間違える」は「get a wrong size」です。

・I got a wrong size for this T-shirt. Could you exchange this for a large size, please? (Tシャツのサイズを間違えました。これをLサイズに替えていただけますか?)

 

メールで返品・交換をお願いするときのフレーズ


メールで返品・交換をお願いする時のフレーズ

オンラインショップで商品を購入した場合は、返品・交換をメールで問い合わせることになるでしょう。ここでは、メールで使えるフレーズをお伝えします。

 

メールを書くときのポイント

メールでは相手が商品を直接見ることができないので、購入した日付や商品の名前、注文番号などの詳細を知らせた上で、返品・交換が可能かどうか尋ねる必要があります。

・I purchased a pair of jeans on your online shop the other day.(先日、こちらのネットショップでジーンズを購入しました)

「purchased」を「ordered」に変更すれば、「注文しました」という文章になります。購入したオンラインショップが実店舗を構えている場合もありますので、念のため「on your online shop」を入れています。「the other day」の部分は実際に注文した日付、あるいは商品を受け取った日付を記載しても構いません。
次に返品・交換したい旨と、その理由を伝えます。

・However, I would like to return this (to you) as it was not correct. (ところが、注文したものと違いますので返品させてください)

「as ~」以降で返品する理由を挙げています。上のフレーズは注文と違うものが届いた場合ですが、「correct」(正しい、合っている)の代わりに「the right product」(本来の商品)や「what I ordered」(注文したもの)を使っても良いでしょう。

商品を返品・交換したい理由を説明する、その他のフレーズをいくつかご紹介します。

・it was broken(壊れていた、割れていた)
・it was different from what I had expected(思っていたのと違う)
・it was a defective(不良品だった)

1つめの「broken」は届いたものが最初から壊れていた場合で、2つめは注文したものはきちんと届いたものの商品ページで見たものと色や形などが違うという理由です。「it was different from what I saw on your Web site」なら、「ウェブサイトでは違う風に見えた」となります。
メールの最後に、返信して欲しい旨を伝えます。

・I’m looking forward to hearing from you. (お返事をお待ちしています)
・I’d appreciate it if you could give me a reply. (お返事くださるとありがたいです)

 

問い合わせメールの例

店の人が対応しやすいように、メールでは注文内容をまとめて伝えましょう。オンラインショップで購入した場合、お店からは注文の確認や発送時のメールが来ていることがほとんどです。注文確認や発送の内容を問い合わせメールの本文に貼り付けるか、注文・発送確認のメールに返信する形でご紹介したフレーズを書き加えれば、より簡単に済ませることができます。返品を依頼する場合、メールの例文は以下の通りです。

【メールの例文】

件名:Request for Return
本文:
Dear [お店の名前],
This is an inquiry to ask for a return of my purchase at your shop.
I purchased a pair of jeans on your online shop the other day.
However, I would like to return this as it was not what I ordered.

I’m looking forward to hearing from you whether this is possible.
The details of my order are listed below.

Customer ID: xxxxxx
Customer Name: (first name) (last name)
Product ID: xxxxxxx
Order ID: xxxxxx
Date of Order: mm/dd/yyyy

Best regards, (差出人氏名、住所など連絡先)

 

【メールの和訳】

件名:返品のお願い
本文:
[お店の名前]御中
これは、こちらのお店で買ったものの返品をお願いするメールです。
先日、こちらのオンラインストアでジーンズを購入しました。
ところが、注文したものと違うので、返品させていただきたく存じます。

返品が可能かどうか、お返事をお待ちしています。
私の注文の詳細は以下の通りです。

顧客ID:
顧客氏名:
商品ID: xxxxxxx
注文ID: xxxxxx
注文日: 月/日/西暦

(結語)
(差出人氏名、住所など連絡先)

 

・解説
通常、英文メールでは本文の最初に先方の名前を入れます。名前がわからないときは「To Whom It May Concern,」(ご担当者さま、)などを使いますが、お店の名前でも良いでしょう。宛先のアドレスが顧客サービス専用とも限らないため、最初に「返品をお願いするメールです」とメールの趣旨を伝えます。
「I’m looking forward to hearing from you whether this is possible.」は、「whether this is possible」で「(返品が)可能かどうか」具体的に尋ねています。
顧客IDなどは注文の詳細情報の一例です。必要と思われる情報を選んで記載してください。

 

返品をお願いされたときの返し方


最後に、アパレル店のアルバイトなどの接客で返品を頼まれたときに使うフレーズを見ておきましょう。

 

断るとき

顧客が返品をお願いしてきても、購入時のレシートがない、あるいはセールで「No Refund/Exchange」などの表示であらかじめ返品や交換を断っている場合は、丁重に断ります。

・We can’t accept returning. (返品はお断りさせていただいております)
・We can’t give you a refund. (返金はお断りさせていただいております)
・We can’t give you a refund without a receipt. (レシートがないと、ご返金いたしかねます)
・We cannot exchange this T-shirt for another one. (こちらのTシャツは他のものと交換することができません)

上では省略していますが、断るときは「I’m (terribly) sorry but」から始めて、「(大変)申し訳ございませんが」と顧客の気分を害さないようにしましょう。

 

対応するとき

顧客の返品や交換に応じるときは、以下のフレーズで対応します。

・Can I have the receipt? (レシートを見せていただいてよろしいですか?)
・Can I ask why you want to return this? (返品される理由を伺ってもよろしいですか?)
・When did you buy this product? (こちらの商品はいつお買い上げいただきましたか?)
・Would you like a refund? (返金をご希望ですか?)
・I’ll bring you a new one (right away). (新しいものを(今すぐ)お持ちします)

上の3つのフレーズは、最後に「if you don’t mind」(差し支えなければ)をつけるとより印象が良くなります。
最後のフレーズは、商品が壊れていたり、不良品だったりした場合に同じものを渡すニュアンスなので、「I’m (terribly) sorry.」と断ってから言ったほうが良いかもしれません。

 

勇気を持って、英語で返品や交換に挑戦!


アメリカでは、購入した商品の返品・交換が日常的に行われています。店によっては専用のカウンター(returns counter)を設けているところもあります。そのような文化もあって、購入したものを返品したり、返金してもらったりするのに遠慮はいりません。店員さんも積極的に応じてくれるでしょう。アメリカなら、「I just changed my mind」(ただ気が変わっただけ)でも立派な返品の理由になります。
もし購入した商品が間違っていたリ、壊れていたりしたら、ご紹介したフレーズを参考に問い合わせてくださいね。

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