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カナダの文化|広大な自然と穏やかな国民性で、留学先におすすめ!

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1 11月 2016
About Canadian culture

美しく雄大な自然、広大な大地、多民族が醸し出す多様な文化など、カナダにはアメリカとはまた違った魅力が満載です。協調性を大切にする国民性は日本人に近いところがあり、日本からの留学先として人気があります。今回はカナダ留学を検討している人のために、カナダの文化や国民性、アメリカや日本との違い、現地でのマナーなどをご紹介します。

 

||目次||

1. カナダってどんな国?文化の特徴

2. 知っておきたいカナダ人の国民性

3. 日本と異なるカナダのマナー

4. 日本人が親しみやすい国、カナダ

 

カナダってどんな国?文化の特徴


カナダはロシアに次いで世界で2番目に広く、その面積は日本の総面積の約27倍、国内の時差は最大4時間半もあります。

 

積極的に移民を受け入れる多民族国家

面積は広いですが、人口は今年4月時点で約3,616万人、日本の約1/4です。積極的に移民を受け入れ、毎年20万人以上の人がカナダに移り住んでいます。
1497年にイギリスの探検隊がカナダの地を発見した後、イギリス→フランスの順で植民地化しましたが、その後も欧州を中心に世界各国から移民が流入し、現在は200以上の民族が暮らしています。

 

「多文化主義」で多様性を尊重

人種構成は、欧州系白人が7割強と圧倒的に多く、アジア系は1割強、先住民が数パーセント。同じく移民の国・アメリカに比べると、黒人や中南米系、またアジア系のうち日系と韓国系が少ないのが特徴です。大都市トロントやバンクーバーはアジア系の人たちが多く住んでいます。
こうした人種の多様性を尊重し、すべての人が平等に社会参加できる国づくりを目指す「多文化主義政策」を1971年に導入しました。そのため、公用語の英語とフランス語に加え、ドイツ語、イタリア語、中国語などが日常的に使われ、40カ国語以上の新聞・雑誌が発行されています。同性婚は2005 年に認められており、LGBT(性的マイノリティー)にも理解があります。2016年の夏に開催された「ゲイ・プライド・パレード」には、トルドー首相が参加して話題になりました。もともと養子縁組が盛んですが、同性婚者が養子を取る例が増えているようです。

 

カナダの代表的な食べ物・スポーツ

カナダの代表的な食べ物といえば、国旗にも見られるメープル(かえで)のシロップ。トーストやパンケーキはもちろん、家庭ではソーセージや卵料理にもかけます。サーモン(鮭)も有名で、ジャーキーはおつまみに最適です。カナダ通ならプーティーン(Poutine)もご存じでしょう。フライドポテトにグレービーソースとチーズを乗せた料理で、ケベック州発祥だと言われています。
スポーツではアイスホッケーが圧倒的な人気で、ホッケーに似たラクロスも国技です。ほかには寒い気候を繁栄して、スキー、スケート、カーリングといったウインタースポーツも盛んです。

 

多くの世界的著名人を輩出

歌手では、映画『タイタニック』主題歌のセリーヌ・ディオンや日本でも若い層から支持を集めるジャスティン・ビーバー、映画俳優では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックス、『マトリックス』のキアヌ・リーブスら、カナダ出身の著名人は数多くいます。不朽の名作『赤毛のアン』の作者・ルーシー・モード・モンゴメリもその1人です。イングランド銀行のマーク・カーニー現総裁はもともとカナダ銀行の総裁でした。

 

知っておきたいカナダ人の国民性


日本人からすれば、同じように多くの人種で構成されているアメリカと似ているような印象がありますが、アメリカとカナダには、さまざまな点で違いがあります。

 

日本人に近いセンチメントも

一般的に、カナダ人は周囲との調和を大事にするため、アメリカ人ほど自己主張が強くなく穏やかだと言われています。これは幼い頃から多文化主義が徹底され、人種や風習、考えの違いを尊重する教育方針に関係しています。

銃規制が比較的厳しいこともあり、アメリカで時折起こるような銃による悲惨な事件はあまり聞かれません。ちなみに、英エコノミスト紙が世界160カ国近くの犯罪発生率など多項目を評価して公表している「世界平和度指数」では、2016年にカナダが世界8位と日本の1つ上にランクインしています。
そのおっとりとした国民性からか、カナダは総じて時間にルーズな国とも言われています。電車やバスは時刻表通りに来ないことが頻繁にありますし、デリバリーの際にも時間指定ができない、指定時間に届かないといったことが当たり前のように起こります。ただ、これに関しては時間にルーズな国は他にも多いので、日本人が厳格すぎるという考え方もできます。

 

自国の独自性に誇り

カナダ人は、隣国のアメリカと比較されたり、アメリカ人に間違われることを好みません。差別意識の残る隣国と違い、多文化主義や個人・宗教の自由を尊重しているという自負があるようです。また、プライベートを尊重する風土もあり、家庭最重視で残業はあまりありません。
カナダは国際社会においても独自性を貫いています。アメリカ同時多発テロ事件がきっかけで勃発した対イラク戦争では、国連決議に至らなかったことを理由にカナダは派兵しませんでした。

 

アメリカとの違い・日本との共通点

カナダ英語とアメリカ英語には違いがあります。まずは単語のスペル。日本人は「色」という単語を「color」だと習いましたが、これはアメリカ英語で、カナダでは「colour」です。また、「メートル」もアメリカ英語の「meter」ではなく、「metre」です。
単語そのものにも一部違いがあります。「炭酸水」のことをアメリカでは「soda」と言うのに対し、カナダでは「pop」と呼びます。アメリカではお手洗いを「restroom」や「bathroom」と言いますが、カナダでは「washroom」と言います。

日付の表記も異なります。カナダはイギリス式を取り入れており、「日/月/年」という形で表記します。アメリカの「月/日/年」という表記方法に慣れている人は注意が必要です。
英語のアクセントに関しては、アメリカとカナダの西海岸にそれほど違いはありませんが、フランス語も使われている東のエリアに行くにつれ、フランス語の訛りが入ったりなど、それぞれの地域の特徴が強くなるようです。
アメリカでは「フィート」など日本と異なる単位が使用されているので単位換算が必要ですが、カナダの長さや重さなどの単位は日本とほぼ同じです。
通貨のカナダドル(CAD)は、2016年10月11日現在80円程度と2012年以来の円高圏にあるので、今が訪れる好機かもしれません。

 

日本と異なるカナダのマナー


カナダには日本と異なるマナーがありますが、女性を優先するレディ・ファーストをはじめ、特徴はアメリカとほぼ同じです。

 

店員には必ず挨拶とお礼

日本では店員に挨拶されても反応しない人が少なくありませんが、欧米では客自ら挨拶するのが当たり前です。「お客様は神様」との考えは捨て、サービスを提供している店員と対等な立場で接しましょう。「Hello」「Thanks」「Good day」などごく普通の挨拶で大丈夫です。
服装はラフでかまわないという思い込みもNG。レストランによってはしっかりとしたドレスコードがあります。ゴルフ場も同様です。スタッフを大声で呼ぶ、落とした食器を拾うなどの行為は品格を損ねます。飲食の会計はテーブルで行うことが多く、渡されたレシートにサービス料が含まれていない場合は、代金の15%を目安にチップを加え、合計額を書き込みましょう。

 

チップを忘れないように

日本にはチップの習慣がないため、初めて外国に行ったときなどは忘れがちですが、ホテルに宿泊した翌朝はハウスキーパー用に枕の下に1 CAD程度、タクシーは料金の約10~15%、空港などでポーターに荷物を運んでもらう場合は1個あたり1.5 CAD程度が目安です。チップも彼らの大事な収入源なので、サービスに納得がいかなくても少しは渡すようにしましょう。大きな紙幣しかないときは、渡したい額を差し引いた分をお釣りとして返してもらいましょう。最初は少し抵抗を感じるかもしれませんが、ごく普通に行われているやり取なので問題ありません。

 

買い物時のマナー

日本にはないマナーですが、カナダでプレゼントを贈るときは、相手が気に入らなかったときに使う、値段の記載のない返品用レシートを添えることが一般的です。また、10 CAD以上の買い物にコインだけで支払うのを店側が拒否できるという法律があるので紙幣を使うようにしましょう。偽札の多い50 CAD以上の紙幣は敬遠されるので、細かく両替しておくことをおすすめします。
カナダでは公共の場での飲酒や喫煙は禁じられています。高額な罰金を科され、最悪の場合は警察に連行されるので注意してください。バーを含む大半の飲食店も禁煙です。

 

日本人が親しみやすい国、カナダ


来訪者に対して寛容で、調和を大切にする国民性を持つカナダは、日本人にとって生活しやすい環境だと言えるでしょう。また、カナダは教育を重視し、高学歴者や優秀な研究者が多いことでも知られています。公用語が英語とフランス語で多文化主義を標榜するだけあって、語学教育にも注力しています。英語の語学留学を考えている人にはピッタリの国です。語学留学を考えている人は、カナダを検討してみてはいかがですか?

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